SANPUです。
大学卒業後、夫婦共々社畜となって10年に近づこうとしている。
社畜でも頑張って働いていれば、いつかは報われる、そう考えたいものだが、
現実はそうはいかない。絶望的な法則がある、今回はそんな法則について。
突然ですが、皆さんは「r>g」という不等式を知っているでしょうか!?
これはトマ・ピケティというフランス人経済学者が『21世紀の資本』という著書の中で示した不等式です。「r」は資本収益率、「g」は経済成長率です。
何それ!?となるかもしれないが、
これは社畜にとっては絶望を感じる不等式なのである。
簡単に言うと、資本主義社会では
「資本家の資産の成長 > 労働者の給料の成長」
というルールで成り立っているということだ。
ようは労働者の給料の増加スピードより資本家の資産の増加スピードの方が速いですよということ。つまり、現在の資本主義社会では時間とともに貧富の格差がどんどん大きくなっていくという法則だ。
社畜が馬車馬のように働けば働くほど、会社、さらにその上の株主(=資本家)がそれよりも裕福になっていくというもの。相対的には社畜はどんどん貧しくなっていくということ。
なんという理不尽な真実だろうか・・・
こんなのでたらめと思いたいが、
ピケティさんが20か国以上直近200年程度の状況を調査した結果であるから、信用に値する数値なのだろう。
その差がどれくらいのものになるのかイメージしやすくするためグラフを作ってみた。
仮に20歳で働き始めて年収が400万円だとしよう。そしてピケティさんの著書にある経済成長率(労働者の年収増加:1~2%)の中間をとって1.5%ととした場合、60歳の定年時点では、年収720万円程度に増加していることになる。
それに対して、資産家が持っている400万円の資産は資本収益率(資本家の資産増加:5%)とすると40年後には3000万円近くなるということだ。2300万円も格差が広がる計算になる。
これはあまりに理不尽な・・・と思うかもしれないがそれが資本主義社会なのだ。
それを知ってしまうとこのままではいられない・・・
社畜にもできる抵抗がある!
よし、皆でボイコットだ!!暴動だ!!!
ということではない(笑)
資本主義はそのように設計された社会なのでそんなことしても何も変わらない。
では、どうするべきか!?
それは資本家側にまわるしかないということだろう。
資本家になることで r 側の成長を獲得することができる。
急に資本家になれと言われてもどうすればいいの!?ということだが、
その方法の一つが投資ということになる。
投資なんてお金が減る可能性もあるから危険だろうと言う人もいるだろう。
確かに「お金が減る可能性がある」は事実であり、減っても自己責任なのが投資である。
だが、堅実に行えば有効な資産形成となり得るのもまた投資であると考える。
さらに「r>g」の事実の前では、逆に投資をしない方が大きなリスクではないかと感じる。
少なくとも自分はその事実に気づいた数年前から投資を始めてます。
社畜でも投資をして資本主義社会に対する抵抗をすべきだと思う。
これからはこのようなお金の話を気ままに書いていこうと思います。
投資についてはまた後日、書きたいと思います。
もし『21世紀の資本』に興味あるかたはAmazonで購入できます。
簡単に理解したい方は まんがでわかるシリーズ もあります。